ミラカスタム X (2011年7月発売モデル)


長崎の狭くて渋滞する道を、BMWで走るのが嫌になったのでファーストカーとして購入した。(BMWはセカンドカーへ)
2006年に発売された形だけどマイナーチェンジを経て、更に今年の7月にエンジンも低燃費タイプに変更され、モデル末期だからかこれまでオプション装備だったいろんなアイテムが標準装備となって事実上値下げされたモデル。ターボの設定はなくなったのでミラの最上位バージョンらしい。
実は、購入前は商用のミラバンを買おうと思っていた。
このミラバンという車は、なかなかすごいのだ。ミラのシリーズでは唯一の2ドアであり、ABS標準装備ながら72万円という低プライス。マニュアルトランスミッションなので伝送効率が良く燃費24.5キロ/Lというエコっぷり。
21,000円のオプションでパワーウインドゥ・フューエルリッドオープナー・助手席サンバイザーがついて、商用車らしからぬ充実装備になる上、ミラのラインナップでもっとも軽量(吸音材とかあんまし入ってないらしい)なので、加速性能も優れているという。
即ち、無駄を一切排除したスパルタンでハードボイルド(謎)な反面、快適でコストパフォーマンスにも優れ、見た目もほのぼのしているという相反する2面性があるのだ。
この点がかなりツボにハマって、この数ヶ月間は街で商用のミラを見かける度にあこがれの眼差しで見るのであった。
しかし、もっとも妥協できない問題点が発生した。左の肘掛けがないのだ。肘掛けだけはオプション設定も無く、ミラのラインナップでもっとも上位バージョンであるミラカスタムのみが標準装備という。そんなわけであっけなくミラカスタムに変更。金額は50万円アップだが肘掛けのためにはしょうがない。(あとで知ったが社外の代替品は数千円で買えたらしい・・)

スパルタンでもハードボイルドでもなくなったがそれと引き替えに軽自動車とは到底思えない豪華装備となった。
豪華になったついでにメーカーオプションのパールホワイトをオーダーしたせいか工場発注になってしまい、注文から40日間を経て1週間前にやっと納車となった。
仕様として静音処理してあると聞いたので、オーディオとスピーカーは通販で買ったKENWOOD製を取付けた。
ちょいとレビューする。
以前に社用で使用していたダイハツ エッセ(2008年モデル)と比較すると、別の乗り物である。
一言でいうと静かでよく走る。
燃費も街乗りメインで16〜18キロ/Lとまあまあ良い。CVTも自然で直ぐに慣れる。良くレビューに出だしが遅いと書かれてるけど信号グランプリみたいなスタートをしないんだったら必要充分だろう、つーか出だしが遅いとかレビューで文句垂れるんだったら軽自動車なんか乗るなってね。
市内を移動する分には静かにオーディオを楽しみながら静かに走れる。平地だったら60キロ/時を2,000回転程度なのでエンジン音もそう大きくない。
高速道路もそれほど回転数も上がらず100キロ/時で3,000回転程度なので、まあ普通の声量で会話しながら走れる。(昔の軽だったら高速は怒鳴らないと会話できなかったような・・)
足回りは14インチのアルミホイールだからか若干堅めである。もっとも調子に乗ってRの小さいコーナーに減速せずに入ったら激しくロールして転倒しそうだったので、これは注意が必要である。(←納車の日に転倒ってのもネタにはなりそうだけどなあ)
後部座席の足下が非常に広くて、僕でも足を組んで悠々座れるのも大変快適で、多分並の普通車セダンより広いと感じた。前席はベンチシートなのでホールドが良くないけど、そういう運転をする車ではないので無問題、むしろ助手席へウォークスルーなのが便利かも。(カスタムではない通常のミラはベンチシートではないのでホールドはいいかも)

買ってみて感じたのだけど、日常乗る移動手段としての車はコレで充分である。荷室が狭い(トロンボーンのケースはぎりぎり1個かろうじて入る)ので後部座席を荷室にする事を考えるとあまり長距離移動をしない2人世帯のファーストカーとして最適だと感じた。こんなのが100万ちょっとで買えるんだから外車買うやつはどうかしてるよなあ。>わし