YAMAHA FZ1 FAZER 2008年モデル

2006年の海外モデルYAMAHA FZ1が、国内仕様として2008年2月に発売になった。
予約して納車になったのは発売日の数日後であるので、11ヶ月乗ったところだ。距離この間3000キロちょっとなのでやっと慣らし運転がやっと終わったところである。前のCB750 RC42は2年で10000キロ、その前のCB1300SFは1年ちょっとで10000キロ、さらに前のCB400SFは半年で10000キロなので乗るペースが随分少なくなってきたのは確かである。

ざっとプロフィールを書くと、元になっている海外モデルは、YAMAHAスーパースポーツYZF-R1の2005年型エンジンを移植して、ギアを低速域に振りつつスタイリングもいわゆるヨーロピアンとかストリートファイターとか言われているアップポジションの幅広ハンドル仕様で街乗りからツーリング、峠攻めまでガシガシ走れる万能スポーツバイクっていう感じらしい。
それを更に国内仕様にするため、スロットルの感度を精細にして、最高出力を押さえ、更に低速域のポテンシャルをあげたのが、この国内仕様FZ1なのだ。
詳しいレビューやスペックはいろんなサイトに書かれているので省くけど、例によってYAMAHAスペシャルサイトとか雑誌の記事だけを見て、それら全てを鵜呑みにしつつ、このスタイリングと性能だったら、ある意味理想のバイクかもしれんと思ったので、何度も試乗して検討していたCB1300SBから予定変更して、もちろん試乗も現物確認も無しでさっさと予約してしまった。

同時に注文していたYAMAHA純正のフルカウリングをつけたら写真の通り、オプションをつけていると思えないほど自然で、元のハーフカウルの状態よりもバランスの良いデザインである。率直に言って国内仕様のバイクでスーパースポーツを除けば、こんなにスタイルの良いバイクは無いと思う。カウルをつけるとかなりデザインの印象が変わる上にFAZERと書いている部分も隠れるので、何の車種かわからないのか信号待ちでは、他のバイクの方に良く眺められる。

日常のライディングでは必要のない出力を、低速域中心のギアという乗りやすさに振ることで運転操作性や乗る楽しさなどを追求しているだけでなく、スタイリングも秀逸なバイクであるのは言うまでもない。
しかしそう言うと逆になんだか優等生的な面白みの無い印象を受けるかもしれないけど、このバイクは回せばホント気が狂ったように早い!(R1のエンジンなんだから当たり前だけど・・)オマケに軽いのでメリハリを効かせてシャキシャキ走る。特に町中での操舵はスパースポーツみたいなセパレートで低位置のハンドルで操作性がいいわけなくて、ちょっとアップで幅広なこのバイクのハンドルが真価を発揮するのだ。
低速域も強いからCB750の時みたいにまったりとゆとりのある走りも出来るんだけど、ちょっと回転を上げるだけでキャラクターが変わって凶悪モードになので、通勤のために長崎のいつも渋滞スレスレに車の多い、道幅の狭い市内をトコトコ走っているときでも、なんだかバイクがもっとガシガシ走りたがっているように感じて、こんなモノに何年も乗っていたら命がいくらあっても足らないような気がしてくる。

フルカウリングに関してもちっと書けば、実は車体が先に納車されたので純正のハーフカウルのみで高速に乗ってみて、あとでフルカウリングにしてからもう一度同じようなシチュエーションで高速を走って比べてみた。
結果は若干は整流されているのを感じるだけで劇的に足元も含めて風当たりが緩和されるわけではないと思った。これは元のハーフカウルだけの状態での整流が既にうまくいっているからだろう。ちなみに小雨の時に水が足元を濡らすのはかなり減ったと感じた。

さて、なんか絶賛状態で書いてしまったのだけど、バイク単体の評価を書けばやっぱり素直にそう感じてしまう。
しかし、満足度が高いかというと実はあまりそうでもないのだ。
前のCB750 RC42がかなり良いバイクだったと言うことに、FAZERを買ってから気づいたからなのだがそれは次のブログで・・。