BMW 320i(2010年5月改良モデル E90)


結構前からBMW3シリーズのセダンは欲しかったので、この数年は何度も検討してきた、その度に燃費や保守費用をはじめとしたコストパフォーマンスの悪さとか、ハンドルの重さや燃費の悪さ・・最終的にはトヨタのセダンでいいじゃんって事に落ち着いてた。
しかし現行型の3シリーズが2度目のマイナーチェンジでかなり改良され、ハンドルが国産のセダンほどではないにしてもかなり軽くなったのと新しいエンジンで劇的に燃費が向上したとの事で、試乗して気に入ったので新車で買った。納車が2011年3月なので、8ヶ月くらい乗ったところだ。これまでの試乗でシルキーシックスと言われる直列6気筒よりも4気筒のレスポンスが良いエンジンが、ぐりぐり回せて好きなので、車種は2リッターの320iにした。(安いしね)
まず、僕が気付いたマイナーチェンジ前からの変更点。純正ナビの解像度が上がってパソコンの画面のようにキレイ。それをコントロールするiDriveは画面をタッチするのでは無く手元のコントローラーでナビなどを操作するのだがボタンが増えて操作しやすくなった。
エンジンの変更とブレーキ回生システムなどの搭載で燃費が12.0km/Lから15.2km/Lへ向上。実際に高速メインで乗っていて15km/L弱あたりなので、この種の車としてはかなり優秀。
結局買ってから2年足らずしか乗らなかったトヨタ マークXから乗り換えだけど、内装や低速での乗り心地、装備の充実ではマークXの方が優れていると感じる。
しかし、剛性と路面追従性のすばらしい足回りや、それとのエンジンのバランス。5〜6時間運転しても腰の痛くならないシート。スポーティな外装デザインに反して控えめでシンプルな、つまり運転操作に集中できる内装など、車本来の安全で快適に移動するというコンセプトにフォーカスした作りは、走行距離が伸びるほど良い車であることを感じる事ができる。
ネットのレビューとか見てたら、車に生活空間としての期待や、エンターティメント性などを追求するネガティブ投稿を多く目にする。僕はスピード感を感じたい走りをするときはCB750に乗るし、家族と買い物に行くときには軽自動車で行く。

BMW 320iは長崎〜福岡の往復を快適・安全・迅速に移動するだけでなく、移動先で運転の疲れなく仕事に取組む事ができて、運転中は仕事のアイデアやプランを考えるための静かな空間を提供する良いツールであると思う。