美味しい長崎角煮まんじゅう「とにも角煮屋」

お世話になっている石橋一史氏(ISO徒然草)からの紹介で、長崎卓袱料理の人気食材である「角煮まんじゅう」を作っている木村広大氏にお会いした。角煮まんじゅうと言えば最近通信販売などでもえらく人気だそうで先日空港に行った折にも土産物としてもっとも多く陳列してあり、その人気のほどが伺える。木村広大氏は角煮まんじゅうの更にバリエーションとして「角煮バーガー」という生野菜をオリジナルのドレッシングと併せパンで挟んだ洋風(?)の角煮まんじゅうを考案し、「とにも角煮屋」というシャレな名称で移動店舗などを使用しゲリラ的に販売し人気を博しているらしい。
【ウェブサイト】http://kakuniya.com
さて興味を引かれ後日その「角煮まんじゅう」と「角煮バーガー」を買いに長崎市横尾の寿司屋「すし魚政」に伺う。ここは木村氏のご両親が営むお寿司屋さんで、本来移動店舗で週末やイベントの時だけしか買えない「とにも角煮屋」の商品を予約する事で常に買う事が出来る。職人気質で寡黙な親父さんはぱっと見た目かなり怖そうであるが、話せば気さくで非常に丁寧な人だ。
さて、とにもかくにも感想を書こう。まず「角煮まんじゅう」。
僕は長崎にも長く住んでる事もあり中華街にも良く行くし、角煮まんじゅうは好きなので流行る前から食べてるがこれは美味しかった。ランタンフェスティバルのときに街角で買えるやつや、時々食べていた通信販売のやつよりは確実にうまいと思った。味覚の問題なので何がどうなのでとは細かく書かないが、多分中に入っている角煮の作りが丁寧なのだろう。特筆すべきはその価格で1個200円なのである。通販や土産物の相場は通常安い物でも300円以上であるのでかなり良心的な価格と言える。まんじゅうの表面には略称である「トニ角」の焼き印が打ってあり小振りに見えて大変ボリュームがあり昼飯としてなら2個食べれば充分だ。(ちなみに僕はまんじゅうと角煮の間にちょっとマスタードをつけると好きだ。)
これは最近始めた通信販売でも買えるらしい。
【とにも角煮屋 通信販売】http://cart03.lolipop.jp/LA03198616/
次に「角煮バーガー」。
食べる前のイメージは味を想像し難いものがあり良くあるようなキワモノなのかと思いきや食べてみると生野菜+ドレッシング+角煮そしてパンが非常によく調和しており驚かされる。あとで伺うと角煮はまんじゅう用とは別に調理しているらしい。また複数の味の性格が違う食材をまとめる役割のドレッシングの作りにかなり苦心したらしい。角煮まんじゅうを複数個食べると感じる油っぽさが生野菜を併せている事で打ち消されてためか、くどくなく美味しく食べられるし、何よりハンバーガーにおけるハンバーグより食感も味も主張の強い角煮が主役なので食べごたえがある。残念な事にこれは店舗販売のみでまだ通信販売が出来ないらしい。
20代前半と年齢も若い木村広大氏だが、父の作る角煮をもっと広く多くの人に食べてもらおうと考えた末の会心の作であり、それは商売云々を越えた熱い情熱を感じるのだ。
親を助けつつ自ら起つ!願わくばウチの息子もそうあって欲しいが、それは育てる親次第なんだろうなあ。
「職人気質で寡黙な親父・・」ああ〜オレには無理だな、とほほ。